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生命保険会社が破綻したとき①(FP)

生命保険会社は、契約者からあずかった資金の一部を、株式などの有価証券で運用しています。したがって株価の下落は、みなさんの保険契約に多くの影響を与えることになります。その為、保険会社は営業活動や財務状況を毎期、利害関係者に報告しています。
 さて、現在の日経平均株価(09 327日終値8,626円) を考えると、決算上2つの悪い影響があります。まず一つ目は、有価証券については、毎期決算期末に時価評価しなくてはなら ない為、有価証券の評価損を計上することにより赤字決算となる事が予想されます。また二つ目は、保険会社の保有する財産を時価に評価替えすることにより、 財産を負債が上回る状態(債務超過)となる可能性もあるでしょう。その結果、保険会社が破綻や経営不安に追い込まれる可能性があります。

 それでは、保険会社が破綻した場合は、どうなってしまうでしょうか?

まずは、生命保険契約者保護機構(以下 保護機構)に加入している保険会社かどうかにより異なりますが、ほとんどの大手生命保険会社(外資系生命保険会社を含む)は加入しているので、この点については、お手数ですがホームページ(http://www.seihohogo.jp/)でご確認ください。

では、保護機構に加盟しているから、大丈夫なのでしょうか?

 これは、万事安全かと言えば、そうではありません。それは保険会社が破綻した場合、保険金や年金が全額補償されるわけではないからです。責任準備金(高予定利率契約を除き)の90%までしか保証されないのです。
 ここで、責任準備金とは、保険会社が将来の保険金等の支払いに備え、保険料や運用益などを財源として、積み立てている準備金のことで、契約者から払い込まれた保険料の一部は、保険金や運営費の支払いに充てられるため、払い込んだ金額よりも少ない金額となります。
 したがって、保険会社が破綻した場合、保険契約者が受け取ることができる金額は、支払った保険料の90%よりも、さらに低くなることが想像できるかと思います。

 それでは、保険会社が倒産する前に、どうしたらよいでしょうか?

 次回は、この点について書かせていただきたいと思います。