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東北地方太平洋沖地震による福島原発事故で発生した放射能漏れを考慮し、中国の国家質量監督検疫総局と上海出入国検疫局は以下の業務勧告を発表しています。
「国家質量監督検疫総局は、日本東北地方で発生した大震災に対して非常に注目しています。現段階における、福島原発事故の深刻性と不確実性を考慮して、国家質量監督検疫総局は既に各地の検疫機関に対して、放射能物質の入国リスクを分析するよう要求しており、出入国窓口での放射能物質監督測定業務を徹底するよう指導しています。」
このように、日本からの輸入貨物に対して、放射能検査を実施するとのことです。
実際に、3月22日より日本発上海着のフライトを利用された旅行客の手荷物を対象に検査が開始されております。
検査内容としては、手荷物を受け取るターンテーブルにおいて、職員が荷物を複数点抜き取り、放射線計測器を使って、検査する方法を取っております。
そのため、検査によって荷物受取に大きな遅れが出るような事態にはなっておりません。
また、対象荷物は日本から到着した手荷物となっており、業務貨物に対する検査は輸出入共にまだ確認できておりません。
しかし、具体的な検査方法や基準等は地方税関、または航空輸送と海上輸送などの違いにより、対応が異なってくることが予想されます。
そのため、自社状況を踏まえて、最新情報を各地税関に一度問い合わせることをお勧めします。