中国では、2015年の6月2日から中国国内で商品の購入をした外国人旅行者を対象として、出国時に商品の購入の際に支払われた増値税の一部を還付する制度が開始され、既に2年が経過しています。開始当初は、還付の対象となる商品を販売する商店(退税商店)がごく一部に限定されているなど制度の運用も限定的となっていましたが、時間の経過とともに退税商店の数も増加し、街中でも普通に見かけられるようになってきました。しかしながら、筆者が確認した限りにおいては、浦東空港の退税専用カウンターで手続きを行う外国人はごく少数に限られており、制度が一般的にはそれほど認知されていないのではないかとも考えられます。外国人旅行者に対する増値税還付制度(以下、“本制度”とします。)については、本レポート2015年10月号でも取り上げていますが、今年7月に筆者が実際に還付手続きを行った際の状況を踏まえ、現在の運用状況について解説します。
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