通信料金や電気料金に係るインボイスについては、その通信会社等の専用ウェブサイトより電子インボイスとしてダウンロードする形で提供している。顧客である法人等では、ダウンロードに手間がかかるとの声があがっていた。そのためインボイス制度開始後はじめてインボイスの交付対応を一部見直すことになったため変更内容等を取り上げる。
「NTTファイナンス」が顧客に提供する請求書等は専用サイトWebビリングにて電子インボイスをダウンロード又は紙のインボイスを依頼していたが、令和6年6月請求分より毎月郵送される請求書等にインボイス番号が記載されインボイスの様式に変更。同様に「NTTドコモ」は専用サイトMy docomoにて電子インボイスをダウンロードしていたが、令和6年6月請求分より毎月郵送される請求書等にインボイス番号が記載されインボイスの様式に変更。「NTTコミュニケーションズ」はビリングステーションやOCNマイページから電子インボイスをダウンロードしていたが、令和7年1月請求分より毎月郵送される請求書等にインボイス番号が記載されインボイスの様式に変更。これに対し、「NTT東日本」「NTT西日本」の主に加入電話、フレッツ光等に係る請求書については、現在インボイスの対応を検討中で今後も専用サイトから電子インボイスをダウンロード又は紙のインボイス送付依頼となる。なおNTT各社専用サイトは電子帳簿保存法の電子取引制度の検索要件を満たさないため、電子インボイスを保存する場合、ダウンロードして自社での保存対応が必要なことは今まで通りとなる。